私の薄毛悩みとボブ、運命の出会い

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三十代後半から、髪全体のボリュームダウンと分け目の地肌の透け感が気になり始めました。以前はロングヘアを楽しんでいたのですが、髪が細くなってきたせいか、ペタッとしてしまい、かえって薄毛が目立つような気がしていました。毎朝鏡を見るたびに憂鬱になり、どんな髪型にすれば良いのか分からず、途方に暮れる日々でした。そんな時、ふと目にした雑誌の特集で「薄毛カバーにはボブスタイルが良い」という記事を見つけたのです。正直、ボブは自分には似合わないだろうと敬遠していたのですが、記事に掲載されていた様々なボブスタイルは、どれもおしゃれで、薄毛を感じさせないものばかりでした。「もしかしたら、私にも似合うボブがあるかもしれない…」一縷の望みを託し、思い切って長年通っている美容師さんに相談してみることにしました。私の悩みを伝えると、美容師さんは「ボブは、カット次第でトップにボリュームを出しやすく、分け目もカバーしやすいので、薄毛が気になる方にはとてもおすすめですよ」と、にこやかに答えてくれました。そして、私の顔型や髪質、薄毛の状態を丁寧にカウンセリングした上で、いくつかのボブスタイルを提案してくれました。その中で私が選んだのは、顎ラインのやや前下がりのボブで、トップにレイヤーを入れ、毛先にゆるやかなパーマをかけるというスタイルでした。カットとパーマが終わり、鏡に映る自分の姿を見た瞬間、思わず「わぁっ!」と声を上げてしまいました。長年悩んでいたトップのボリュームは見事にアップし、気になっていた分け目もほとんど目立たなくなっていたのです。そして何より、顔周りがすっきりとして、以前よりも若々しく見える気がしました。スタイリングも、ドライヤーで乾かす際にトップの根元を立ち上げるように意識するだけで、簡単にふんわりとしたシルエットが作れます。ボブにしてからというもの、毎朝のスタイリングが楽しくなり、外出するのも億劫でなくなりました。友人からも「髪型変えたんだね、すごく似合ってる!」「なんだか明るくなったね」と褒められるようになり、自信を取り戻すことができました。薄毛の悩みは深刻でしたが、ボブスタイルとの出会いが、私に新たな一歩を踏み出す勇気をくれたのです。