私の体験談、睡眠不足で髪が薄くなったあの日々

botan-user

まさか自分が、と最初は信じられませんでした。数年前、新しいプロジェクトのリーダーを任され、連日深夜までの残業とプレッシャーに押しつぶされそうだった頃のことです。元々髪の量には自信があったのですが、ある朝、鏡を見て愕然としました。分け目のあたりが以前より明らかに薄くなっているように感じたのです。シャンプーの時の抜け毛の量も心なしか増えている気がしました。当時は仕事のことで頭がいっぱいで、自分の体の変化にまで意識が向いていませんでした。食事は不規則で、コンビニ弁当やエナジードリンクに頼る日々。そして何より深刻だったのが、慢性的な睡眠不足でした。ベッドに入っても仕事のことが頭から離れず、なかなか寝付けない。やっと眠りについても、途中で何度も目が覚めてしまう。平均睡眠時間は、おそらく4時間にも満たなかったと思います。週末も疲労困憊で、昼過ぎまで寝てしまうものの、質の高い睡眠とは程遠い状態でした。そんな生活が数ヶ月続いた頃、美容室で担当の美容師さんから「最近、少し髪が細くなって地肌が見えやすくなっていますね。何かお疲れですか」と指摘されたのです。そこで初めて、自分の髪の状態が客観的にも悪化していることを自覚しました。ショックでした。まだ30代前半で、薄毛なんて自分には無縁のことだと思っていたからです。原因を考えると、やはりあの異常なまでの睡眠不足と、それに伴うストレスしか思い当たりませんでした。それからは、少しでも状況を改善しようと、意識的に睡眠時間を確保するようにしました。どんなに仕事が忙しくても、最低でも6時間は寝るように目標を立て、寝る前にはリラックス効果のある音楽を聴いたり、温かい飲み物を飲んだりして、入眠儀式を取り入れました。すぐに劇的な変化があったわけではありませんが、半年ほど経った頃から、抜け毛の量が少し減ってきたように感じ始めました。そして一年後、美容師さんからも「以前より髪にハリが出てきましたね」と言われ、心底ほっとしたのを覚えています。この体験を通して、睡眠がいかに髪の健康にとって重要であるかを痛感しました。今では、質の高い睡眠を確保することが、何よりも大切な自己投資だと考えています。

カテゴリーAGA