美容業界の最前線で長年多くのお客様の髪と頭皮を見てきた経験から言わせていただければ薄毛ケアにおいてトリートメントの役割は過小評価されているかあるいは誤解されているケースが非常に多いのが実情です。一般的に薄毛対策というと育毛剤や発毛剤にばかり注目が集まりがちですがそれらの効果を最大限に引き出すための土台作りとしてトリートメント選びと使用法は極めて重要な意味を持っています。まずプロとして断言できるのは市販の安価なトリートメントの多くに含まれる強力なコーティング剤は薄毛に悩む頭皮にとっては百害あって一利なしであるということでありツルツルとした手触りを演出するために配合された成分が頭皮に残留し毛穴の炎症や酸化を引き起こし結果としてヘアサイクルを乱す要因になっていることは現場で頻繁に目にする悲劇です。本当に必要なのは髪の表面を覆い隠すことではなく髪の内部のコルテックスにあるケラチンタンパク質の流出を防ぎ補修することでありそのためには加水分解ケラチンやアミノ酸といった髪と同じ成分で構成されたトリートメントを選ぶ必要があります。また薄毛の方の髪はエイジングにより水分保持能力が低下していることが多いため保水力の高いセラミドやヒアルロン酸が含まれている製品を選ぶことで髪にしなやかさを与え切れ毛や枝毛を防ぐことができます。さらに重要な真実としてお伝えしたいのはインバストリートメントだけでなくアウトバストリートメントの併用が薄毛を目立たなくさせるための鍵であるということです。お風呂の中で使うトリートメントは補修がメインですがお風呂上がりに使うアウトバストリートメントは紫外線やドライヤーの熱エアコンの風といった外的刺激から髪を守るバリアの役割を果たしこれにより髪が痩せ細るのを防ぐことができます。ただしオイルタイプは重くなりがちなのでミストやミルクタイプを選び毛先中心に軽く馴染ませるのがプロの推奨するテクニックです。そして意外と知られていないのがトリートメントの乳化という工程であり洗い流す直前にお湯を少量髪に足してトリートメントと馴染ませてから流すことで成分が髪全体に均一に行き渡りすすぎ残しも防げるという一石二鳥の効果があります。薄毛ケアは一発逆転の魔法などは存在せず地味なケアの積み重ねが数ヶ月後数年後の髪を決定づける厳しい世界ですが正しい知識を持ってトリートメントを選び日々慈しむようにケアを続ければ髪は必ず応えてくれます。私たちプロができるのは道筋を示すことまでであり実際にその道を歩むのはお客様自身ですが正しいトリートメント習慣を身につけることが薄毛というコンプレックスを克服し自分らしいヘアスタイルを楽しむための強力な武器になることは間違いありません。
プロが明かす薄毛ケアにおけるトリートメントの真実