美容師として長年多くのお客様の髪に触れてきた経験から言えることは薄毛を目立たなくさせるための最大の秘訣は隠そうとして髪を伸ばすのではなく思い切って短くし適切なスタイリング剤でメリハリをつけることにあるという真実です。多くの方が薄毛を気にするあまり髪を長く伸ばして患部を覆い隠そうとしますがこれは逆効果になることが多く長い髪は重力で垂れ下がりやすく汗をかいた際などに束になって割れてしまい余計に地肌の露出を強調してしまう悲しい結果を招くことが少なくありません。そこでおすすめしたいのがサイドと襟足をスッキリと刈り上げトップに長さを残したソフトモヒカンやベリーショートといったスタイルでありこれらの髪型は視線を薄毛部分から逸らす効果があるだけでなく全体のシルエットがひし形に整いやすいためバランスが良く清潔感のある印象を相手に与えることができます。このスタイルを活かすために必須となるのがハードタイプのドライワックスでありファイバー入りのような伸びの良いタイプではなく少し硬めのテクスチャのものを選ぶことで短い髪もしっかりと立ち上げ一日中崩れない強固なホールド力を得ることができます。セットの具体的な手順としてはまず髪全体を水で濡らし寝癖を完全にリセットすることから始まりますがこの工程をサボるとどんなに良いワックスを使っても変な方向に髪が流れてしまい理想の形にはなりません。タオルドライ後にドライヤーでトップの髪の根元に温風を当てて指で摘むようにして立ち上げサイドの髪は逆に手で押さえつけながら温風を当ててタイトに収めることで骨格補正を行いながらボリュームのメリハリをつけるベースメイクを完成させます。次にワックスを小指の爪程度手に取り手のひらで完全に溶けるまで擦り合わせたらバックからトップにかけて手を振るようにして全体に散らしながら塗布し最後に指先で毛束をつまんで細かく調整していくのですがこのとき前髪にはワックスをつけすぎないことがポイントです。前髪にワックスが多くつくと重みで割れてしまいおでこの広さが強調されてしまうため手に残った余りカスをつける程度で十分でありもし束感が欲しい場合は指先で軽くねじるくらいのアクションに留めておくのが賢明です。そして仕上げには必ずハードスプレーを使用してスタイルを固定するのですがスプレーを近づけすぎると液垂れして水っぽくなってしまうため三十センチほど離した位置から霧を浴びるような感覚で全体にふわっと吹きかけることでワックスの質感を損なうことなくキープ力を強化することができます。プロの視点から見れば薄毛は決して隠すべき恥部ではなくスタイリング次第で男らしい魅力を引き出すための個性の一つとして捉えることも可能であり正しいカットとセットの技術を身につければコンプレックスを武器に変えて堂々と街を歩くことができるのです。
薄毛が目立たないセット方法をプロの視点で徹底解説する