肌の紫外線対策はしっかり行っている人でも、髪や頭皮の紫外線対策となると無防備な人が多いのではないでしょうか。しかし、頭頂部は体の中で最も太陽に近く、顔の肌の数倍もの紫外線を浴びていると言われています。紫外線は髪のタンパク質を破壊し、キューティクルを剥がしてパサつきや枝毛の原因となるだけでなく、頭皮の奥深くまで到達して毛母細胞にダメージを与え、抜け毛や薄毛を引き起こす大きな要因となります。これを「光老化」と呼びますが、頭皮が紫外線を浴びて酸化すると、硬くなり弾力を失い、健康な髪を育てる土壌としての機能を果たせなくなってしまうのです。特に5月から9月にかけての紫外線が強い時期は、徹底した対策が必要です。最も手軽で効果的なのは帽子をかぶることですが、蒸れを防ぐために通気性の良い素材のものを選び、室内では脱ぐなどの工夫をしましょう。日傘も有効ですが、地面からの照り返しもあるため完全ではありません。最近では髪や頭皮用の日焼け止めスプレーも多くの種類が販売されており、出かける前にシューっとひと吹きするだけで手軽にケアができるのでおすすめです。分け目は特に日焼けしやすい部分なので、定期的に分け目を変えることで、一箇所にダメージが集中するのを防ぐことができます。もし長時間紫外線を浴びてしまった場合は、その日のうちにアフターケアを行うことが重要です。冷たいタオルで頭皮を冷やして炎症を抑え、保湿効果の高いローションなどでたっぷりと水分を補給してあげましょう。日焼けした頭皮は敏感になっているため、刺激の強いシャンプーは避け、優しく洗うように心がけてください。紫外線ダメージは蓄積され、数ヶ月後に抜け毛となって現れることが多いため、今のケアが未来の髪を守ることになります。顔と同じように、頭皮も紫外線から守ることを毎日の習慣にし、いつまでも若々しい髪を保ちましょう。