毎日のバスタイムで行うシャンプーは、単に髪の汚れを落とすだけでなく、抜け毛を予防するための最も基本的かつ重要なケアであることを意識しているでしょうか。多くの人が自己流の洗い方をしており、知らず知らずのうちに頭皮にダメージを与え、抜け毛を助長させてしまっているケースが少なくありません。まず大切なのは、シャンプー剤を頭皮につける前の「予洗い」です。実はお湯だけで髪と頭皮の汚れの大部分は落とすことができると言われており、38度程度のぬるま湯で1分から2分ほど時間をかけて丁寧に予洗いをすることで、シャンプーの泡立ちが良くなり、摩擦による髪への負担を減らすことができます。熱すぎるお湯は頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥や炎症の原因となるため避けるべきです。次にシャンプー剤ですが、手のひらで十分に泡立ててから頭皮に乗せることが鉄則であり、原液を直接頭皮につけることは毛穴詰まりや刺激の原因になります。洗う際は、爪を立てずに指の腹を使って、頭皮をマッサージするように優しく洗うことがポイントで、ゴシゴシと力を入れて洗うと新生毛と呼ばれる生えたばかりの産毛まで引き抜いてしまう恐れがあります。特に生え際や頭頂部は皮脂の分泌が多い場所なので、念入りにかつ優しく洗うよう心がけましょう。そして、すすぎは洗う時間の倍以上の時間をかけて行うことが重要で、シャンプーの成分が頭皮に残るとそれが刺激となって炎症を引き起こし、抜け毛の原因となります。耳の後ろや襟足などはすすぎ残しが多い部分なので注意が必要です。最後に、タオルドライは髪を擦り合わせるのではなく、タオルで優しく包み込んで水分を吸い取るように行い、ドライヤーは頭皮から20センチ以上離して熱風を一箇所に当て続けないように乾かします。生乾きのまま寝てしまうと、雑菌が繁殖して頭皮環境が悪化するため、必ず完全に乾かすことが大切です。このように、シャンプーという日常の行為一つひとつを見直し、丁寧に行うことこそが、高価な育毛剤を使う以前にやるべき最強の抜け毛予防策なのです。