生まれつき髪が細く柔らかい軟毛の人や加齢によって髪が痩せてしまった人にとって朝セットした髪型を夕方までキープすることは至難の業であり少しの湿気や風ですぐにペタンコになってしまう現実にため息をつくことも多いでしょう。しかし軟毛や細毛だからといってボリュームのあるスタイルを諦める必要は全くなく適切なテクニックとアイテムを駆使することで一日中ふんわりとしたシルエットを維持することは十分に可能です。まず大前提として軟毛の人が選ぶべきワックスは油分の少ないドライ系やクレイ系のハードワックス一択でありクリームタイプやファイバータイプのような油分と水分の多いワックスは髪の重りとなってしまい時間の経過とともに重力に負けてしまうため避けるのが賢明です。セットの手順としてはまずドライヤーでのベース作りが命であり髪を濡らした後ボリュームアップ効果のあるミストやムースを根元中心に塗布してから乾かすことで髪一本一本にハリとコシを与え根元からの立ち上がりを強力にサポートする土台を作ることができます。このとき頭を下に向けて髪を逆立てるように乾かしたり分け目とは逆方向から風を当てたりすることで根元のクセを矯正し自然なボリュームを生み出すことがポイントです。土台ができたらワックスの出番ですが軟毛の人はワックスの量を極限まで減らすことが重要であり通常の使用量の半分程度を目安にまずは毛先や中間部分に薄く馴染ませ最後に手に残ったわずかなワックスで根元付近を整えるという引き算のスタイリングを心がけるべきです。ワックスをつけ終わった段階では少しボサボサに見えるくらいでちょうど良くそこから手櫛で整えすぎるとせっかく作った空洞が潰れてしまうためあえてラフな質感を残す勇気を持つことも大切です。そしてここからがキープ力を決定づける最大の秘訣ですがワックスだけで完成させるのではなくハードスプレーをスタイリングの接着剤として活用することで軟毛の弱点である保持力の無さを補います。スプレーをする際は髪を持ち上げて根元付近にシュッと吹きかけることで髪の柱を補強し内側から支える構造を作るとともに全体にも薄くコーティングを施すことで湿気の侵入を防ぎスタイルの崩れを防止します。また外出先でどうしてもボリュームがダウンしてしまった時のためにパウダータイプのスタイリング剤を持ち歩くのも有効な手段でありポンポンと頭皮に叩き込むだけで余分な皮脂を吸着し瞬時にサラサラの質感とボリュームを復活させることができるため緊急時のリペアアイテムとして非常に重宝します。軟毛や細毛は扱いが難しい反面柔らかく優しい印象を与えることができるというメリットも持っていますのでその特性を理解し弱点を補うテクニックを身につけることで自分だけの魅力的なスタイルを確立し一日中自信を持って過ごすことができるようになるはずです。